|
カーチス T-32 コンドルII(Curtiss T-32 Condor II)は1930年代のアメリカ合衆国の複葉の旅客機である。カーチス・エアロプレーン・アンド・モーターが製造し、アメリカの民間航空で使用された他、陸軍で要人輸送用に用いられた他、輸出用の爆撃機にも改造された。 2張間の双発複葉機で木金混合構造で引き込み式の主脚の機体として開発された。エンジンは空冷のライト SCR-1820-F3 サイクロンが採用された。1933年1月30日に初飛行し、原型機は21機が製造された。乗客12人の寝台機として製造され、イースタン航空とアメリカン航空に就航し、3年間に渡って夜間旅客輸送に使用された。 2機がアメリカ陸軍航空隊に購入され、要人輸送用にYC-30として使用された。燃料タンクを増設し、固定脚にしてフロートやスキーが取り付けられるように改造された機体がリチャード・バードの1938年の南極飛行に使用された。いくつかの機体は可変ピッチプロペラをつけエンジンナセルが改造されてAT-32となった。AT-32Dは寝台機から15座席の通常座席に改造された機体である。4機がイギリスに輸出されイギリス空軍で使用された。 胴体の先端と胴体上部に銃座を設けた輸出用の爆撃機仕様BT-32が8機と、胴体に大きい貨物ドアを設けたアルゼンチン空軍向けの軍用輸送機仕様CT-32が製作された。 ==各型一覧== * T-32:寝台機、21機製造、2機がアメリカ陸軍のYC-30 * T-32C:10機のT-32が AT-32に改造された。 * AT-32A:可変ピッチプロペラと 710 hp Wright SCR-1820-F3 Cyclone エンジンに換装した機体、3機製造 * AT-32B:720 hp Wright SCR-1820-F2 Cyclone エンジンに換装した機体、3機製造 * AT-32C:1機製造 * AT-32D :720 hp (537 kW) Wright SCR-1820-F3 Cyclone エンジンに換装した機体、1機製造 * AT-32E:アメリカ海軍向け (R4C-1)2機製造、後に南極探検用に使用。 * BT-32:爆撃機仕様 8機製造、コロンビア空軍、チリ空軍、中国空軍で使用。 * CT-32:軍用輸送機仕様、3機製造 == 性能要目(BT-32) == *乗員: *全長:15.09m *全幅 :24.99m *高さ:4.98m *翼面積:118.54 m² *空虚重量:5,095 kg *全備重量:7,938 kg *飛行機関: SCR-1820-F3・サイクロン レシプロ星型エンジン, 710 hp (529 kW)2基 *最大速度 :283 km/h *航続距離 :1,352 Km *武装 ::7.62ミリ機関銃5丁 ::爆弾:762 kg 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カーチス T-32」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|